短歌

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死は見えたか?

死を見たと錯覚してはゆびをさすそこにあるのは虚無と空腹 手を繋ぎ隣を歩く君のこと嫌いじゃないよ、好きじゃないけど 病名がついてもなにも変わらない地続きのひびがそこにあった しにたいと思う脳内物質を幸せ物質増し増しで滅! いつの日か飲みこぼし...
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××防止週間

橋の上紡がれたきれいなことば善意で僕らころされていく 綺麗事感動ごっこお付き合いねえそのあとは?無責任だね 自分をね殺したいわけではないの生まれなかった事にしたいの しにたいな、悲しむかなあ、でも、もうさあ、考える余裕もないんだ 神様へ存在...
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きっとお似合いね

きみを引き止めるための一要素にすらなれないことがもどかしい 大丈夫どこにもいかないからって約束してよ嘘でいいから 忘れてねって笑うきみはずるい。忘れないよってぼくもひどいか お似合いね地獄と天国は似ているぼくたち友達になれるよ
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好きな単語五十音×短歌

あ【あーあ】きみのこと愛していたよ駄目だから。いらなくなった?あーあ、おしまい。 い【以下】ぼくからも卒業するんだね君は以下同文ではい左様なら う【憂い】好きなのは憂いを帯びた笑顔だけなくならないでその憂いごと え【エンドロール】おかしいな...
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夏の葬列 二次創作短歌

なまぬるい湿度を含む葬列に晴れた心のおれ地獄行き 罪の夢ゴムマリのように浮く彼女まぼろしが告げる人殺し 脳裏から消えぬ白色ワンピース真赤に染まる直前の白 葬列に沸いた歓び束の間の。犯した罪は消えなどしない 奪った命はふたつで夏いくつ過ぎたと...
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2022/12月の短歌

なつまつり大丈夫だという君の背中をみつめ潜る人混み わすれてねそう言う君のずるい顔お望み通り忘れちゃおっか ひこうきの音を遠くに白む息あーあ初雪君とみたかった かわいいね食べちゃいたいねかわいいね食べられないねもったいないね 大好きと君の目...
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2022/8月の短歌

短髪にちらりとのぞくピアス穴、過去を覗いたようでそわつく 口のなか傷つけ溶けた金平糖かわいい見た目とげがあったね 灰の中面影さがし見つからず貴方の声を忘れゆくぼく 冷えきった氷が音を鳴らすたび急かされているはやく返事を はらはらと猫の喧嘩を...
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2022/7月の短歌

夕焼けの色のまぶたがきらきらり眩しそうに瞳を隠した 床に頬ひたりとつけて倒れ込む氷のように熱をとかして 何者にもなれないよと呟いていいねがふたつそっとつくだけ 大嫌いとからの中に閉じこもるズレた眼鏡をなおさずにいる 足先に冷水をひた、絡ませ...
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2022/6月の短歌

朝方遠くの工場明かりだけ誰も起きないまだまだ誰も 肺の中湿った夏を吸い込んで焦がされる太陽の日照りに からからの乾いたのどを潤さずながす涙の塩辛さだけ ぐずぐずと濡れた枕に顔埋めやすみたいだけそう言っただけ トラックがあげた飛沫を肩にうけ俯...
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この世のどこにもいないね君

愛しさで泣きそうなほど好きなのにこの世のどこにもいないね君 狂おしい嫉妬を燃やせ燃やせども縮まらぬ距離液晶の中 君とゆくあつい春の日散歩道君の素材はぬいぐるみボア ポジティブな誰かのことばもっともねそうはなれないきっとあなたも
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