2022/7月の短歌 短歌 2022/08/04 夕焼けの色のまぶたがきらきらり眩しそうに瞳を隠した 床に頬ひたりとつけて倒れ込む氷のように熱をとかして 何者にもなれないよと呟いていいねがふたつそっとつくだけ 大嫌いとからの中に閉じこもるズレた眼鏡をなおさずにいる 足先に冷水をひた、絡ませてなお滲む汗夏を恨んだ からからの冷房の風喉に受けかすれた声と空気を漏らす