2022/7月の短歌

短歌

夕焼けの色のまぶたがきらきらり眩しそうに瞳を隠した

床に頬ひたりとつけて倒れ込む氷のように熱をとかして

何者にもなれないよと呟いていいねがふたつそっとつくだけ

大嫌いとからの中に閉じこもるズレた眼鏡をなおさずにいる

足先に冷水をひた、絡ませてなお滲む汗夏を恨んだ

からからの冷房の風喉に受けかすれた声と空気を漏らす

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