短歌

2022/7月の短歌

夕焼けの色のまぶたがきらきらり眩しそうに瞳を隠した 床に頬ひたりとつけて倒れ込む氷のように熱をとかして 何者にもなれないよと呟いていいねがふたつそっとつくだけ 大嫌いとからの中に閉じこもるズレた眼鏡をなおさずにいる 足先に冷水をひた、絡ませ...
短歌

2022/6月の短歌

朝方遠くの工場明かりだけ誰も起きないまだまだ誰も 肺の中湿った夏を吸い込んで焦がされる太陽の日照りに からからの乾いたのどを潤さずながす涙の塩辛さだけ ぐずぐずと濡れた枕に顔埋めやすみたいだけそう言っただけ トラックがあげた飛沫を肩にうけ俯...
短歌

この世のどこにもいないね君

愛しさで泣きそうなほど好きなのにこの世のどこにもいないね君 狂おしい嫉妬を燃やせ燃やせども縮まらぬ距離液晶の中 君とゆくあつい春の日散歩道君の素材はぬいぐるみボア ポジティブな誰かのことばもっともねそうはなれないきっとあなたも
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雑記・その他

大罪

約一ヶ月をかけた連作「大罪」のまとめです。
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