短歌 2022/7月の短歌 夕焼けの色のまぶたがきらきらり眩しそうに瞳を隠した床に頬ひたりとつけて倒れ込む氷のように熱をとかして何者にもなれないよと呟いていいねがふたつそっとつくだけ大嫌いとからの中に閉じこもるズレた眼鏡をなおさずにいる足先に冷水をひた、絡ませてなお滲... 2022/08/04 短歌
短歌 2022/6月の短歌 朝方遠くの工場明かりだけ誰も起きないまだまだ誰も肺の中湿った夏を吸い込んで焦がされる太陽の日照りにからからの乾いたのどを潤さずながす涙の塩辛さだけぐずぐずと濡れた枕に顔埋めやすみたいだけそう言っただけトラックがあげた飛沫を肩にうけ俯き歩くは... 2022/07/03 短歌
短歌 この世のどこにもいないね君 愛しさで泣きそうなほど好きなのにこの世のどこにもいないね君狂おしい嫉妬を燃やせ燃やせども縮まらぬ距離液晶の中君とゆくあつい春の日散歩道君の素材はぬいぐるみボアポジティブな誰かのことばもっともねそうはなれないきっとあなたも 2022/07/03 短歌