2022/6月の短歌

短歌

朝方遠くの工場明かりだけ誰も起きないまだまだ誰も

肺の中湿った夏を吸い込んで焦がされる太陽の日照りに

からからの乾いたのどを潤さずながす涙の塩辛さだけ

ぐずぐずと濡れた枕に顔埋めやすみたいだけそう言っただけ

トラックがあげた飛沫を肩にうけ俯き歩くはなびらを踏む

宙に向け足をもちあげ星を踏むとてもおおきくなった気がする

頬の熱滲む汗とねおそろいの涙の熱さ夏は微笑み

冷水を注いだコップ水滴で濡れたスカート揺らして歩く

ゆらゆらと遠くにみえる陽炎が意識を溶かす37ど

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