2022/6月の短歌 短歌 2022/07/03 朝方遠くの工場明かりだけ誰も起きないまだまだ誰も 肺の中湿った夏を吸い込んで焦がされる太陽の日照りに からからの乾いたのどを潤さずながす涙の塩辛さだけ ぐずぐずと濡れた枕に顔埋めやすみたいだけそう言っただけ トラックがあげた飛沫を肩にうけ俯き歩くはなびらを踏む 宙に向け足をもちあげ星を踏むとてもおおきくなった気がする 頬の熱滲む汗とねおそろいの涙の熱さ夏は微笑み 冷水を注いだコップ水滴で濡れたスカート揺らして歩く ゆらゆらと遠くにみえる陽炎が意識を溶かす37ど